大衆社会論研究会
研究会の名称は「大衆社会論研究会」とし、最初に選んだテキストはスペインの哲 学者オルテガ・イ・ガセットの『大衆の反逆』(神吉敬三訳、ちくま学芸文庫)で した。原著は1930年に刊行され、その後世界各国で翻訳され、大衆社会論の古典と して世界的に知られるようになりました。本書が刊行されたころのヨーロッパはド イツ、イタリア、スペインでファシズムが台頭し、ヒトラー、ムッソリーニ、フラ ンコなどの独裁者が政権を握り、それを大衆が熱狂的に支持するという激動の時代 であり、ヨーロッパの市民社会から生まれた民主主義が危機に瀕していました。本 書でオルテガは20世紀が「大衆の反逆」「大衆の支配」の時代になると予言し警鐘 を鳴らしたのです。 毎月1回例会を開催し、報告者を決めて2時間ほどかけて報告と自由討議を行ってい
ます。ホストは村井忠政が務め、現在5名の会員で運営しております。『大衆の反 逆』のあとには、F. パッペンハイムの『近代人の疎外』(粟田賢三訳、岩波書店)を読んでいます。
村井忠政
英字新聞を読む会
2020年2月コロナ禍により活動を一時停止しましたが、7月からズームにより オンライン例会を再開しました。 最初は十分なミーテイング効果が出るのか半信半疑でしたが、予想以上に充実した 例会を持つことができ、ZOOMも悪くないという印象です。 参加者も従来より2名脱落した程度で、16~17名が参加しています。 通常なら会終了後、有志メンバーは喫茶店で雑談して帰るのを楽しみにしておりま したが、それができないのが唯一残念なことのようです。
河面祥三郎
俳句をつくり語る会
「俳句サークル」は、俳句をつくり語る会として2015年4月に発足。月に一回 開催してきましたが、コロナ禍によりゼミ教室では2020年1月を最後として中 断しました。翌2月は休会として3月より通信句会として活動を開始しました。ス マートフォンやパソコンを所有していないメンバーがいるために郵便手段を含め て、幹事が月に4句の投句をまとめそれらの一覧表をメンバーに還元、これを基に して6句選択して連絡していただきます。今度は集計した結果をメンバーに送付し ます。この上で送付日から3~4日後にZOOMにより意見交換会を一時間半掛け て実施しています。 この会にはパソコンを活用できないメンバーは残念ながら参加していませんが、対 面式の句会とほぼ同じ効果が得られていると思います。しかしこれもゼミ室での直 接交流実績が寄与しているところ大と感じています。因に現在の会員数は9名です のでこのような運営が成立しているのです。ゼミ教室での早期活動開催を待ち望ん でいる次第です。
山下善久