(オンライン)大衆社会論研究会【第2回】

大衆社会論への招待
【第2回】群集の時代か、それとも公衆の時代か
-ル・ボンとタルドにおける見解の対立-

群集の時代の到来を予言したル・ボン

第1回では大衆社会論への入門的ガイダンスを行いましたが、第2回からは、いよいよ大衆社会論の主役たちが登場します。スペインの哲学者オルテガは、20世紀初頭に刊行された『大衆の反逆』(1930)のなかで、20世紀は「大衆の時代」であると断言しました。実をいいますと、二人のフランスの学者が、オルテガより先に20世紀が19世紀とは異質な社会形態になると予測していたのです。その二人のフランス人学者というのは、社会心理学者のギュスターヴ・ル・ボンと、社会学者のガブリエル・タルドです。今回の議論は、この二人の研究者の見解の対立をめぐって展開されることになります。
そのうちのひとり、群集心理の研究で知られるル・ボンは、19世紀末に刊行された『群衆心理』(1895)のなかで、ヨーロッパにおいて19世紀末から20世紀初頭にかけて、民衆階級の政治的進出がめざましく、その勢力が時々刻々に増大しつつある事実を踏まえて、いまわれわれが歩み入ろうとしている新しい時代は、「群集の時代」になると予言し、つぎのように述べていたのです。

>>大衆社会論への招待 第2回 群集の時代か、それとも公衆の時代かール・ボンとタルドにおける見解の対立ー
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