「アルゼンチンタンゴ★ミニコンサート」
金曜日, 1月 23rd, 2009第19回 マンデーサロン 2009年1月19日(月)
テーマ: 「アルゼンチンタンゴ★ミニコンサート」
コントラバス(同研究科阪井教授)・ピアノ・バンドネオン・ヴァイオリンによるアルゼンチンタンゴの演奏
ヴァイオリン奏者は、ブエノスアイレスで演奏活動中です。
30名の参加がありました。音楽室は音響がよく、迫力ある演奏が聴けました。
中村裕子(同研究科研究員)
コントラバス(同研究科阪井教授)・ピアノ・バンドネオン・ヴァイオリンによるアルゼンチンタンゴの演奏
ヴァイオリン奏者は、ブエノスアイレスで演奏活動中です。
30名の参加がありました。音楽室は音響がよく、迫力ある演奏が聴けました。
中村裕子(同研究科研究員)
「歴史認識を共有することによって、諸民族・諸国家は共生することができる」と「諸民族・諸国家は共生することによって、歴史認識を共有することができる」という二つの文章はよく似ているが、はたしてどちらの方が現実的であるのか、という問いかけから話は進められた。
具体的には、日本の「新しい歴史教科書」をめぐる一連の論争を例にして、配布資料を参照しながら解説された後、「歴史」とは価値判断を超えた客観的事実ではなく、常に価値判断を含んだものである、という見解が示された。すなわち、国が歴史の真実を押し付けるのであり、我々には、そうした真実の絶対性から距離を置く、という考え方が必要なのである。
そして、共生は政治的判断の問題である、と述べられた後、「共生」への政治的意志形成によって、将来的には歴史認識の共有が可能になるだろうが、その時には「歴史認識の共有」が問題としては存在していないだろう、と結論付けられた。
終了後、五名の方から質問が寄せられ、どの質問に対しても、参加者各位からの応答もあり、こうした問題への関心の高さを窺い知ることができた。多くの参加者がメモをとられており、参加者一人一人が何らかの問題意識を持って、聴講されていたのが印象的であった。
石川雄蔵(同研究科博士前期課程)