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Dr. Tolga ÖZŞEN「トルコから『日本』を読む ―ステレオタイプの日本理解を超えて」

マンデーサロン 2014年3月24日(月)

講師:Dr. Tolga ÖZŞEN(トルガ・オズシェン)

テーマ:「トルコから『日本』を読む ―ステレオタイプの日本理解を超えて」

マンデーサロン

日本人がトルコに対して知っていることはなんだろう。思いつくのは「ケバブ」や「ムスク」くらいだろうか。それと同じで、大半のトルコ人にとって「日本」と聞いて思いつくのは「Sushi」くらいだそうで、互いにステレオタイプのイメージしか持っていないと思う。

今回のセミナーはトルコの大学で日本学科を専攻している学生らが、日本をどのように理解しているかを分析する講義であり、大変興味深い内容であった。そもそも「日本が好きだから」という理由で日本学科を専攻している学生は少なく、大半は「テクノロジー大国日本」で働き、お金持ちになりたいからという道具的動機から日本を学んでいる学生が多い。そのためか、日本を「商品」として考えており、日本について表面的な理解しかできていない学生が多い。その結果、実際に日本社会に入って働くと、様々な苦労をしているトルコ人が多いと言う。

私は現在トルコ人の方達と仕事をしており、日本人にとっての当然が通じなかったり、仕事がスムーズに進まなかったりという経験が多々ある。それを解消する為にも、相手の文化や習慣についてより勉強し、相互に深く理解していく必要があると強く感じる良い機会となった。

島崎三穂(NPO法人名古屋トルコ日本協会・人文社会学部国際文化学科卒業生)

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