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「COP10 と環境まちづくり」シンポジウム
Posted By human On 2009年12月20日 @ 13:21 In 講演会・シンポジウム | Comments Disabled
標記シンポジウムが2009年12月19日午後、人文社会学部棟1 階会議室で行われた。COP10が来年10月に愛知・名古屋で開催されるのを前に、人間文化研究所としても関連企画を準備してきた。
最初のセッションで「都市の緑を守る意義」と題 して、名古屋大学生命農学研究科の宗宮弘明教授が 報告した。地球の歴史や魚類との関係からヒトのな りたち、生態系や生物多様性をわかりやすく説明し、 都市と生物多様性との関係について、名古屋平針の里山などを例に問題を鋭く提起した。 「自然はあたりまえにあるのではなく、まもらなければならない」という生物学者の言 葉を引用して、持続可能な社会を作るには環境教育 が不可欠だと述べる。 宗宮教授は市民グループ「平針の里山保全連絡協 議会」代表であり、報告は具体的で説得力に富むも のであった。残念ながら、シンポジウムの3日後、 河村名古屋市長は平針里山の開発許可を認めた。 COP10を控え、平針をはじめとした里山の行方を注視していきたい。
「暮らしの中の生物多様性」をテーマにした次のセッションでは、城西大学の石井雅 章講師が大学で実践している「耕作放棄地活用プロジェクト」を紹介した。続いて鎌倉 を中心に「サークルてのひら島」などで活動している廣田修氏が、「環境保育とこども の遊び場」と題して豊富な資料により報告した。
報告の後、参加者との質疑も活発に行 われ、じつに興味深いシンポジウムとなった。初雪の寒さも影響したのか、期待したほ ど参加者が少なかったのが残念であった。
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