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吉田一彦教授「本願寺の歴史と史料 -本願寺展に寄せて-」

第24回 マンデーサロン 2009年5月18日(月)

テーマ: 「本願寺の歴史と史料 -本願寺展に寄せて-」

講 師: 吉田一彦教授

吉田一彦マンデーサロン

去る5月18日に、吉田一彦教授を講師に迎え、マンデーサロンが開かれた。5月31日までの会期で、名古屋市博物館で開かれている「本願寺展」にちなんだ、大変刺激に満ちた内容であった。

すなわち、本展覧会に出品されている史料(滅多に見られないものが多い!)の写真を映しながら、前半では、親鸞の没後、その廟を発展させて創建された本願寺がたどった歴史を、親鸞の血統を引く弟子達の人間関係を軸に確認してゆき、後半では、本願寺ゆかりの文書・絵画などの文化財を取り上げながら、その歴史史料的および美術史的価値についてわかりやすく解説された。一時間を超えるお話しの後、参加者から本願寺や真宗に関わる具体的な質問が出され、さらに充実した内容になった。

今回は、名市大と市博物館の種々のレベルでの連携が始まったことを受け、マンデーサロンのPRを博物館にも依頼したことも功を奏し、過去最高の50名の参加者を得た。今後、研究所と博物館の連携も模索し、研究所の活動を一層充実させてゆきたい。

阪井 芳貴 (同研究科教授)