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筒井 正さん「城下町名古屋の生活空間論」
Posted By human On 2009年2月23日 @ 16:02 In マンデーサロン | Comments Disabled
今回のサロンは、新修名古屋市史民俗部会専門委員を務めた筒井正さんが「城下町名古屋の生活空間論」と題して報告した。
昨年11月の市民学びの会・ミニ講座「名古屋の伝統産業を支える職人たち」が好評であり、テーマを広げて報告してもらうことになった。今回、学びの会と研究所・サロンとの「つながり」ができたので、これからの活動に活かしていきたい。学びの会メンバーや筒井ファン?など20名近くの参加があった。
来年は名古屋開府400年であるが、報告で城下町名古屋がどのように形成されたか、武家屋敷地・町人地・寺社地などに分けて示された。とりわけ長年の調査にもとづいて町人地の町屋と閑所(かんしょ)について、詳細な説明がなされた。閑所(会所)は町屋の街区の中心にできる生活空間・路地空間であり、コミュニティの場であるという。名古屋特有の「閑所」についての研究は、名古屋の歴史、名古屋学を考えるうえでも重要な問題提起といえよう。
そのほか「芸どころ尾張」の中心・大須界隈についての説明も興味深かった。江戸から明治・大正、そして昭和に至る遊郭の歴史、大須から日本一の中村遊郭への歩みも、またじっくりと聞きたい話であった。ビジュアルな報告と質疑により、充実したサロンとなった。
山田 明 (同研究科教授)
Article printed from School of Humanities and Social Sciences Nagoya City University: http://hum-ncu.com/member/blog
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