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福吉勝男教授「自助・共助・公助の福祉公共哲学
Posted By human On 2008年8月28日 @ 12:53 In サイエンスカフェ | Comments Disabled
冒頭、優秀な教え子の就職形態が不安定な契約社員に留まっている現状が投げかけられました。
福吉勝男「公共福祉志向の思想-その現実化の新たな試み」人間文化研究所年報第3号の「社会関係資本」を中心として語られました。かつて「社会資本」とは、主にハードな部門を指していました。「社会関係資本」とはソフトな部門も含める考え方です。そして、「自助・共助・公助」の意味を身近かな共助にあたる生活協同組合・労働組合・市民活動などの例を折り混ぜ分かりやすく語られました。「自助・共助・公助の福祉公共哲学」は、他分野の研究にも参考になります。
冒頭のお話は、自助だけで解決できない状況にあるを最後に痛感しました。
中村裕子(同研究科研究員)
感想文から
・大学人(知的労働者の代表)としての社会的発言と問題提起はすばらしい。
・派遣で働いています。正職につけないことは、自己責任として始末されてきて、思考停止にさせられてきたように思う。しかし、それは間違っているのではないか?30代にまん延する絶望感は、正社員でも非正社員でも分断されることなく、今こそ連帯すべきではないかと思う。その意味で本日の「社会的ネットワーク」が大切なのだと思いました。
・一番印象に残ったのは、契約社員の問題です。正社員なろうと自助努力している若者、次世代の人々に対して、どう公助していくのかが緊急の問題と思った。
・経済至上主義の現代社会に於いて、今後自助・共助の必要がさらに一層重要な意義を持つように思われる。
・全体的に理解しやすかった。「活私開公」の話が良かった。
・たいへん興味深く拝聴しておりました。話と議論の組み合わせも良かった。
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