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19時00分~21時00分
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トランスナショナル研究会 9月例会
報告者: 村井忠政 氏(本学名誉教授)
報告テーマ: 乏しい人的資本と敵対的な編入様式が結びついたときどのような結果が予想されるか―現代アメリカにおけるメキシコ系移民グループを典型事例として―
報告内容: 現代アメリカの移民グループのなかでもメキシコ系人口は他のグループをはるかに引き離して最大の規模であること、またその人的資本がほかのグループに比べ際立って劣悪なものであることはよく知られている。さらに、主として第2世代であるメキシコ系の若者たちのあいだに向上意欲(アスピレーション)の低さ、アメリカの主流社会に対する敵対的な態度などが、集中的に見られるとの指摘もなされている。しかしながら、文脈は異にするが、ニカラグア系移民、ハイチ系移民、そしてマリエル事件以降のキューバ系移民など、メキシコ系以外のかなり大きな移民マイノリティ・グループのあいだでも、同じような状態が存在することが、ポルテスらのCILSプロジェクトなどで明らかになっている(Portes and Rumbaut 2001)。 そうはいっても、メキシコ系移民グループにはほかの移民グループにはないユニークな特性が見られることも事実であり、人的資本が乏しい移民グループと敵対的な移民受け入れの文脈とが結びついたとき、理論上どのような結果が予想されるかを示すまさに典型的な事例がメキシコ系移民であるといえる。このメキシコ系移民グループの個別的な経験が何をもたらすのか。またほかの不利な立場にあるマイノリティ・グループにも予想されることは何か。これらの問題について、主としてポルテスらの研究成果に基づいて明らかにすることが本報告の目的である。
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