2024年「アユチ雅楽会」活動報告

活動内容:雅楽は、千年以上にわたり受け継がれてきた日本の文化遺産です。笙・篳篥・龍笛の三つの管楽器から、一つを選んで稽古を開始していただきます。「浦安の舞」などの神楽舞から稽古を始めていただくこともできます。アユチは「めでたき物をもたらす風」を意味する古い言葉。「幸いを届けたい」という想いで活動しています。 

日時:不定期(お祭りでの奏楽、イベントでの奏楽稽古 

場所:学外(名古屋市内の神社等 

会員数:3名 

顧問:佐藤美弥准教授 

代表:渡邊良永

2024年「八雲琴の会」活動報告

活動内容:八雲琴の会では、次の三つについての調査・研究を行っています。
(1)名古屋で伝承されてきた八雲琴の流派「八雲大岸流」
(2)八雲琴の創案者である中山琴主(3)中山琴主を元祖とする八雲琴の各流派
会員各自で調査・研究を行い、報告会(不定期)で情報交換をします。
「八雲琴の会」では、八雲琴の奏楽を目的としての活動はしておりませんが、必要時は各会員の集合、また奏楽団体(三重県「八雲琴伝承の会」等)との連携も可能です。
日時:不定期
場所:学外(フィールドワーク等)
会員数:5名
顧問:佐藤美弥准教授

代表:浦野亜子

戦争シリーズ

戦争シリーズは、その都度受講生を募集する講座形式での開催を行っている関係上、オンライン開催は難しく、コロナ禍では休講しておりました。

2025年は太平洋戦争終戦80年ということもあり、来る4月20日講師を招き講演会の開催を予定しております(詳細は未定)。また、今夏より講座の再開も計画しております。詳細は検討中ですが、月一回開催して6回から8回のシリーズを計画しております。太平洋戦争開戦までの近代史の道のりをたどり、何故あのような大戦争が勃発してしまったのか皆様と再考したく思っております。

現在でも世界では戦争が起こっていますが、今一度過去の戦争を見直すことは現在に繋がることと思われます。

代表:門池啓史

2024年「英字新聞を読む会」活動報告

英字新聞を読む会は、日ごろから英語が好きで読解力や会話力の維持・向上を願っている方が、独学ではおのずと限界があるものの、グループで英字新聞を読み合わせることにより切磋琢磨し、グローバルな視野から世界の政治・経済・社会・文化などの動きをより広く深く理解していくことを狙いとしています。
新型コロナが蔓延するまでは名古屋市立大学一号館506セミナー室に集まり、毎月第4土曜日の14時から2時間程度実施していましたが、コロナを機にZOOMによるオンライン会議を主体として実施しています。輪番で各月の担当者が英字新聞(NYタイムズ、ウォールストリート・ジャーナルなど)の記事を選び、それをメールで会員に配信したものを、例会当日にその内容について順番に翻訳していき、日本語でディスカッションをして理解を深めます。現在の会員は10名程度です。

2024年に読んだ新聞と題目は下記のとおりです。
1月  出典、以下同
US Steal to be bought by Japan’s Nippon in $15bn deal   BBC
How a bad 1980s trade policy led to foreign ownership of U.S. Steel   Post-Gazette
2月 Newsweek
Look to the Liberal Arts to Lower the Temperature of Campus Culture Wars |
To Revitalize Higher Ed, Colleges Should Care About Character
3月 Wall street Journal
Germans Debate the Once-Unthinkable: Do We Need Nuclear Weapons?
Stocks for the Looong Run: Could Japan’s Lost Decades Happen in America?
4月
Biden’s EPA Gives Automakers More Leeway to Phase Out Gas-Engine Cars
Death Toll in Attack at Russian Concert Hall Tops 130 as Suspects Detained
5月 The New York Times
E.V. Start-Up Founders Made Big Claims. One Was Just Sentenced to Prison.
6月 BBC
The people who believe plants can talk
Six reasons plants are cleverer than you think
7月 BBC
Are ‘green’ cruise ships good for the climate?
Isolating at a beach house, Biden gave aides one minute notice of exit

代表:大門正人

2024年度「古典文学に親しむ会」

私たち『古典文学に親しむ会』では、昨年、コロナ感染の落ち着きを見て再び会を再開しました。
ところが、主催者(城)の個人的事情でこのところお休みをいただいています。

今年度は、春に一度会食がてら集まり、講座は2~7月と開催しましたが、その後開催できないままになっています。
会はなごやかで賑やかです、早く開催にこぎつけたいと願っています。

会では『平家物語』を古典の原文で読んでいます。現代語の訳なし、(注)ありのテキストです。(武蔵野書院)
名古屋市には、平家物語ゆかりの場所がいくつかあります。
まず瑞穂区妙音通、その「妙なる音」とは、平清盛の怒りをかって、今の瑞穂区妙音通に流された藤原師長(もろなが)が
琵琶弾きの名手だったところから来ていまする。また、熱田区旗屋には源頼朝の出生地といわれる場所を境内に有する寺院(「誓願寺」)があります。
頼朝は、父源義朝と母は熱田神宮大宮司の娘との間に生まれた、という説があるのです。その寺院には頼朝誕生の生湯の井戸があって、
そこは熱田大宮司の居館跡といわれる史跡があります。と、こんなふうに説話や興味を引く話題を取り上げながら進めています。

代表 城浩介

2024年度「哲学サークル」

1月 内村鑑三「代表的日本人」二宮尊徳
2月 休会 開催延期
3月  内村鑑三「代表的日本人」日蓮上人
4月 トマス・ホッブス「リヴァイアサンⅡ」
5月 ジャン=ジャック・ルソー「社会契約論」
6月 ジョン・ロック「統治二論 Ⅰ」
7月 ジョン・ロック「統治二論 Ⅱ」
8月 新興宗教代表者の生涯
9月 「短歌史つれづれ草」
10月 旧約聖書輪読会 1
11月 旧約聖書輪読会 2
12月 旧約聖書輪読会 3

運営方法
・参加者が担当月に各自でテーマ選定 ⇒ テキストの作成 ⇒ 教室で講義 ⇒ テーマについて討論 ⇒ 議事録の作成 ⇒ 担当教授へ送付報告
・旧約聖書輪読会は音声配信ソフトが読み上げ、聴きながら持参聖書を黙読して実施。
・各人が興味あるテーマを研究し講義を続けてきたが、半年間は輪読会で休憩する予定。 課題研究の原稿が溜まったら鋭意継続再開する。哲学的教養を養成すべく淡々と続けていく。

代表  西脇一成

「市民学びの会」哲学サークル
「市民学びの会」哲学サークル

英字新聞を読む会 2023年活動報告

英字新聞を読む会は、日ごろから英語が好きで読解力や会話力の維持・向上を願っている方が、独学ではおのずと限界があるものの、グループで英字新聞を読み合わせることにより切磋琢磨し、世界の政治・経済・文化などの動きをより広く深く理解していくことを狙いとしています。

新型コロナが蔓延するまでは名古屋市立大学人文社会学部棟506セミナー室に集まり、毎月第4土曜日の14時から2時間程度実施していましたが、コロナを機にZOOMによるオンライン会議に切り替えて実施しています。輪番で各月の担当者が英字新聞(NYタイムズ、ウォールストリート・ジャーナルなど)の記事を選び、それをメールで会員に配信したものを、例会当日にその内容について順番に翻訳していき、日本語でディスカッションをして理解を深めます。現在の会員は10名程度です。

2023年1月21日には、英字新聞を読む会の15周年記念パーティーがドイツ・レストラン「ツァー・ディーレ」にて開催され、20名が参加して15周年記念誌の披露とともに、コロナで長い間会えないでいた会員同士の懇親をはかることができました。

2023年に読んだ新聞と題目は下記のとおりです。

1月

Climate Change Will Destroy Arabs and Israelis Before They Destroy Each Other……NYT

We Need Fusion Energy to Advance Our Climate Endgame……NYT

2月

Microsoft to Lay Off 10,000 Workers as It Looks to Trim Costs……NYT

Five Rules for an Aging World……NYT

3月

How Russia’s 35-mile armoured convoy ended in failure……BBC

4月

China’s billionaire population drops: super rich suffer as stock losses, yuan depreciation knock 229 off Hurun Global Rich List……South China Morning Post

5月

Why King Charles III Will Be Worth the Wait

6月

Henry Kissinger Surveys the World as He Turns 100……WSJ

7月

The Tearful Executive Who Tapped the Brakes on Electric Cars at Toyota……WSJ

The inconvenient truth that haunted Indian Prime Minister Modi’s White House visit……Los Angeles Times

8月

The ChatGPT Lawyer Explains Himself…….NYT

Here’s What Happens When Your Lawyer Uses ChatGPT…….NYT

9月

How Do We Manage China’s Decline?……NYT

The Problems With China’s Economy Start at the Top……NYT

10月

Is China’s Economic Predicament as Bad as Japan’s? It Could Be Worse……WSJ

Canada: How ties with India soured over Hardeep Singh Nijjar killing……BBC

11月

What China wants from Israel-Hamas war……BBC

Why Indians are debating a 70-hour work week……BBC

12月

Yahya Sinwar: Who is the Hamas leader in Gaza?……BBC

大衆社会論研究会活動報告(2023年度)

大衆社会論研究会活動報告(2023年度)
市民学びの会「大衆社会論研究会」はコロナ禍のなかオンライン研究会を2020年5月に立ち上げた。メンバーは村井忠政(ホスト)の他、黒川伸也、藤井洋一郎、川瀬智弘、牧真吾である。月1回の例会では、各会員が順番に報告担当者を務め、レジュメをもとに報告、その後全員による討論という形式をとっている。これまでに使用したテキストは、オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』(ちくま学芸文庫)、F・パッペンハイム『近代人の疎外』(岩波新書)、宇野重規『保守主義とは何か――反フランス革命から現代日本まで』(中公新書)である。2022年1月からはE・H・カー『歴史とは何か』(岩波新書)に取りかかり、同年9月に終了している。ここでは『歴史とは何か』の読後感を述べてみたい。

イギリスの歴史家E・H・カーの本書はいうまでもなく歴史研究入門の古典中の古典である。わたしが本書を読んだのは大学入学後まもない時期であった。正確な時期や印象などについては記憶がおぼろになっているが、学部学生の一年生の時に読んだときは、一通り分かったような気がしたことは覚えている。それでも、「歴史は現在と過去の対話だ」という有名な言葉はその後も私の頭の片隅に残っていた。本書は講演がもとになっているので、語り口の平易さもあって、一通り分かった気になっていた。今回研究会でテキストとして講読したときには、かつての理解が実のところはきわめて不完全なもので、若い頃の理解はずいぶん「浅い」ものだったなと痛感させられた。

本書の具体的内容についてここで立ち入ることはできないが、わたしの心に強い印象として残っているのは、筆者のカーは高名な歴史家ではあるが、狭い歴史学の枠に収まることなく、歴史研究の枠をはみ出すような社会科学や哲学などさまざまな学問分野への言及が本書のあちこちでなされていることに驚きを禁じ得なかった。特に私の専門である社会学にも造詣が深いことが行間から読み取れ、自己の狭い専門以外の領域についても目配りがなされていることに感銘を受けた。
最後に、本書の読後感としてどうしてもここで皆様にお伝えしたいことがある。それは本書が一見一般読者向けの歴史学の入門書のように思われるかもしれないが、今回じっくり読み込んでみて「これは意外に難解で手ごわい」という思いをさせられたということである。たとえば、「歴史的事実とは何か」というテーマ一つをとってみても、きわめて深い考察がなされており、読めば読むほど「何が歴史的事実なのか」がわからなくなってしまうのである。というわけで、ご関心のある向きには是非一読されることをお勧めしたい。

【文責:村井忠政】

哲学サークル 1年間の開催実績

1月 トマス・ホッブス「リヴァイアサン」
2月 「現代中国」を考える
3月 「忿怒からの逃走」啄木と非啄木化の軌跡
4月 トクヴィル「アメリカのデモクラシーI」
5月 トクヴィル「アメリカのデモクラシーII」
6月 「老子」の処世訓
7月 サルトルの「実存主義」
9月 アルベール・カミュ
10月 トクヴィル「アメリカのデモクラシーIII」
11月 内村鑑三「代表的日本人」西郷隆盛
12月 良寛和尚 曹洞宗僧侶

運営方法
参加者が担当月に各自でテーマ選定 ⇒ テキストの作成 ⇒ 教室で講義 ⇒ テーマについて討論
⇒ 議事録の作成 ⇒ 担当教授へ送付報告
思想史的な構造連関、東洋思想・西洋思想の歴史に基づく哲学的教養を養成すべく淡々と継続開催している。

代表 西脇一成