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山田 明教授「公共政策と財政とまちづくり」

第11回 サイエンスカフェ 2008年 4月20日(日)

テーマ: 「公共政策と財政とまちづくり」

講師:山田 明教授

サイエンスカフェ今回のサイエンスカフェの講師である山田明先生のもと、名古屋市立大学大学院で学ぶことになったのはこの春からである。私の研究テーマは、まちづくりや地域再生という分野である。その中でも、まちのシンボルというべき存在に関心がある。

サイエンスカフェの後半、広小路通の改修の話題になり、参加者の中からも賛否の声が挙げられた。その中で、広小路通には核となる存在がないために、歩道を整備しても人が集まらないのではないかという意見が出た。 私の考え方に当てはめるとシンボルの不在といえる現象である。しかし、歩道が整備され、せせらぎが流れ、オープンカフェが洒落た雰囲気をつくり出すことになれば、これが広小路通のシンボルとなることは十分に考えられる。そのために、莫大な予算と時間を費やすことになり、その費用対効果を疑う声も少なくはない。反面、現代のまちづくりにおいて、癒しの空間を演出することも非常に重要なテーマであり課題でもあるといえる。

三十路を越え、縁という不思議なつながりを大切にしようと思うようになった。そのつながりも、先生のお話にあった人と人とのネットワーク、つまりソーシャルキャピタルの一部ではないかと改めて感じた。そしてそれこそが、今後のまちづくりを担っていく力になるのではないだろうか。

平野誠悟(同研究科博士前期課程)