Archive for 12月, 2013

共同研究プロジェクト成果報告会 「『名古屋の観光力』を刊行して」

マンデーサロン 2013年12月16日(月)

講師:山田明教授 吉田一彦教授 阪井芳貴教授 成田徹男教授

テーマ:人間文化研究所 共同研究プロジェクト成果報告会 「『名古屋の観光力』を刊行して」

今回、名古屋のまちづくりと観光を発展させることを目的とした、研究プロジェクトの集大成として刊行された『名古屋の観光力』の成果を報告していただきました。
マンデーサロン
その概要は、名古屋の素晴らしい歴史・文化を紹介しながら、今後の課題を提案しています。私には、名古屋は大都会のわりに美術館、映画館、本屋などが少なく文化的に遅れているイメージがあるため、江戸時代はまちづくりがさかんでかつて『芸どころ』と呼ばれていたことが意外に思われます。でも実は、大須文庫には国宝が4つもあり、名古屋城本丸御殿再建というビッグプロジェクトもひかえていて、名古屋には観光資源はたくさんあるのだと知りました。先生方の報告後の質問タイムでは、市民の方から、「鉄道会社が名古屋をあまりPRしないのが問題だ」というような面白い意見も出ました。
また、阪井先生の「名古屋は自己完結型社会で何でもそろっているため若者は外に出たがらないけれど、外に出てまた戻ってくることでより素敵な街づくりができる」というお話が印象に残りました。シルバー民主主義と言われ高齢者ばかり政治に参加したがり、若者の無関心が目立っている現代社会ですが、観光と街づくりに対しても若者の力が必要だと感じました。

林聖子(人文社会学部国際文化学科4年)

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久保田健市准教授「心理学の立場から見る、愛国心・ナショナリズム・多文化主義」

第63回サイエンスカフェ 2013年12月7日(土)

講師:久保田健市准教授

テーマ:「心理学の立場から見る、愛国心・ナショナリズム・多文化主義」

ときに人間を戦争へと導く愛国心・ナショナリズムとは心理学的にどのようなものなのか疑問に思い、サイエンスカフェへの参加を決めました。
実験結果や理論を分かりやすく解説してくださり、愛国心やナショナリズム、右傾化などの感情が入りやすい話を客観的に理解することができました。
自分は愛国心やナショナリズムに流されることはないだろうと思い込んでいましたが、集団間関係に関する実験結果や理論を見ていると、自分も集団の価値観に流されてしまう可能性があることに気がつき、驚きました。

また、質問の時間や空き時間などに自分とは異なる立場の人の意見を聞くことができ、これらの問題に対しての意見の多様さを直接感じることができました。
ヘイトスピーチなどで人を傷つける言葉を簡単に口にしてしまうような人に対して恐怖を感じていましたが、明確な悪意がなくても人を傷つける行為に走ってしまう可能性は、誰にでもあるのかもしれないと考えさせられました。

岡原里佳(本学部2年生)

サイエンスカフェ