上田敏丈准教授「保育における「スタイル」を考える-保育者は幼児にどうかかわるか-」
土曜日, 6月 25th, 2011マンデーサロン 2011年6月20日(月)
テーマ:「保育における「スタイル」を考える-保育者は幼児にどうかかわるか-」
講 師: 上田敏丈准教授
発表内容は、保育者それぞれが持つ雰囲気という漠然としたものを客観的に表すことができないか、という視点から、保育者の子どもとのかかわり方の特性をティーチング・スタイルとして分類し、そのスタイルの違いが保育の援助にどのように影響するのかについて、実際の保育の観察を通して明らかにしていこうとするものであった。
ティーチング・スタイルは①活動に対し褒めたりうなずいたりして対応する「反応的」スタイル、②活動を指示したりすることが多いが対応は一貫、平等である「指導的」スタイル、③積極的にはかかわらず、待ち、見守る「応答的」スタイル、④情報を提供し、教えていく「教授的」スタイルの4つに分類され、「指導的」「応答的」スタイルの保育者が保育活動中の観察(片づけの場面、製作活動の場面、いざこざ場面)を通して、保育援助の違いについて考察している。その結果、保育者の子どもとのかかわり方について「指導的な関わりはよくない」「応答的に関わらなければならない」というようなステレオタイプの考えではなく、いろいろなタイプの保育者がいて、それぞれの特性を活かした保育援助を考えていくことが必要であるという結論であった。
フロアから、親のしつけ意識は文化によって異なっていると思うが、どのように影響するか、また、幼児教育以降への継続性の問題はどうかなどの質問があり、活発な討論がなされた。保育の現場での豊富な観察を通したこのような実践的な研究は、人文社会学部の保育士・幼稚園教諭を目指す学生が保育者像を構築する上で、あるいは大学院生が教育に関する研究を進めていく上で大いに参考になるであろう、と期待を抱かせてくれた。
「ソーシャルワーカー」のタイトルに興味を持ち、久しぶりに参加したマンデーサロンだった。本講演は、医療観察法の成立による、ソーシャルワーカー(SW)、特にPSW(精神保健福祉士)の役割に関しての問題提起であったといえよう。「簡単にいえば、『余計なお世話』と『余計でないお世話』の境界はどこにひかれるのか?ということである。」とレジュメの一節にある。精神保健福祉分野における介入の問題を学ばせていただくよい機会となった。
報告内容は、2010年11月~12月に岐阜県高山市荘川町、白川村の住民の方を対象で実施した「御母衣ダムの社会的影響と地域活性化」という質問紙調査の集計速報です。これは今年、建設50年を迎えた御母衣ダムについて、地元の地域社会にはどのような影響があったのか、またこれからの地域活性化に対して住民の方はどんな思いを持っていらっしゃるのか等を目的として、春から行ってきた調査の一環で実施したものです。