「市民学びの会」発足と今後に向けて
人間文化研究科 山本明代准教授
2007年9月に設立総会を行い、「市民学びの会」が本格的に活動を始めた。11月18日には市大祭に合わせてシンポジウム「『学ぶ』ということ」を開催し、成玖美先生の生涯教育についてのご講演とともにパネラーとなった本研究科社会人大学院生を中心に学びの経験とその意義・思いを交換する貴重な機会をもつことができた。
開催にあたって市民学びの会の活動が新聞で報道されたことにより、男女を問わず、幅広い世代の市民から多くの反響があった。講義形式の受身の学習では飽き足らないという意見や学びの友や知的交流を求める声が多く寄せられたことによって、大学において市民の学びの場を創ること、大学を市民に開くことの意義を会のメンバーと改めて考えている。
今年2月に担当者として発足の準備を始めた「市民学びの会」は、多くの方々の協力を得て、今や自律的な組織として動き出している。会員も徐々に増え、11月から哲学・自分史・英字新聞・子育ての各サークル活動も開始した。人間文化研究所や本研究科教員が主催する各種講演会・シンポジウムにも多くの会員が参加するようになり、すでに双方向の関係を形成する基盤も創られ始めている。今後ますます会が発展し研究科との連携・協力関係が進むことを心より願っている。