2007年9月30日(日)設立総会 記念講演:村井忠政名誉教授「私にとって生きることは生涯学び続けることでした」

祝! 市民学びの会設立 人間文化研究科

有賀克明教授

名古屋市立大学人文社会学部・大学院人間文化研究科に、自主・自立の市民学習グループ、「市民学びの会」が発足したことを、心から喜び、またお祝い申し上げます。
灯火親しむ候の9月末日、学びの会が正式に立ち上がったわけです。その折のご挨拶でも触れましたが、具体的な準備に入ってから半年以上にわたり、設立準備会の皆さんには、ほんとうにご苦労様でした。

私自身は、最後の準備会のみ覗かせていただきました。学びの会の発足のために文字通り手弁当で準備に心血を注いでくださっている方々は、もちろん所属も趣味も年齢も生き方も相当バラバラなのでしょうが、どなたもが知の刺激にとりつかれ、学びの魅力に引き込まれているという点では大同小異。そういう集団のそれぞれの方がご自分の得意手を生かして仕事を分担されているこ市民学びの会設立総会とがとてもよくわかりました。
準備作業を進めている人間文化研究所にはなんとも気持ちのいい雰囲気が流れていて、私も久々にワクワクした気持ちで心楽しい時間を過ごしました。これなら学びの会は間違いなくうまくいくなと確信したものです。

教員側で世話役を務めてくださっている山本先生も、情熱的に、そして綿密にこの会の立ち上げに奮闘してこられました。彼女の献身がなければ、大学と市民とのこういう形での連携・連帯は生まれなかったのではないでしょうか。心から感謝します。

さて、9月30日に本格発足したこの市民学びの会。さっそく当日参加の十数名の方々が 会員として本登録されたと聞きます。順調な立ち上がりです。小さく生んで大きく育てる。これがいいですね。具体的な学習活動があれこれ始まればどんどん参加者は増えるのではないでしょうか。

もちろんでっかく育てること自体が目的ではありません。でも、できるだけ広く、多様な市民の皆さんに自主・自立の自己学習の場に参加していただくことで、名古屋の地に一大生涯学習運動とでもいうべき「場」ができれば、それはなかなかすごいことだと思います。お上から組織されたものではなく、学習要求のある者が自ら学習を組織する、そういう「場」として成長してほしいなあと心から願います。そのために名古屋市立大学がお手伝いできることをとってもうれしく思うのです。そんな意味で、お互いに手をたずさえてがんばっていきましょう!

「市民学びの会」